2017年10月3日火曜日

色盲

以前書いたかもしれないが,ナカムラは色盲である。いまは色盲と色弱の区別はないらしいが,その区分でいうと色盲で,つまり色弱より偉くて,より色がわからんという状態である。で,先日,友人に子供がうまれたというので,写真のようなプレゼントを送った。で,ナカムラは白かと思っていたら,実はピンクだそうで,赤ちゃんは男の子だったのでピンクはちょっとね,という次第。友人は気のいいやつなので,ピンクでもこだわらないと言ってくれたが,ちとまずかったかな。




ということで,色盲って実はそこういうときに不便だよ,という記事を書こうと思ってネットを調べみたのだが,たとえば「色盲+こう見える」とかで検索すると,いろいろ比較画像がでてくる。たとえばここでならべられてる画像は,ナカムラには全く同じにみえる(45番以外は)。寿司がまずそうとかコメントがあるが,子供のときからこの色に見える美味しい寿司をたべてるので,とっても美味しそうに見えます。

で,さらに調べると,こういうページをみつけて,だいたい言いたいことはに書いてあるではないか。抵抗のカラーコードがわからなくてテスターを使ったところまで同じ。ということでリンクさせていただいて,いっちょあがり。ちなみに焼き肉はほぼ生でもたべるので問題ありません。

…… というのも手抜きなので,ひとつ,前から思ってることを。色盲の友達(わりといる)と色盲談義になると,「千円と五千円ってみわけつかないよね」とかでもりあがるんだが,子供の頃,色盲だったからいじめられたという話も結構きく。しかし,ナカムラは色盲関連で悪意ある言葉をうけた記憶がほとんどない。

これはいい友達に恵まれたなあ,と思っていたのだが,ひょっとしたらいろいろ嫌味をいわれたがニブくて気が付かなかっただけかもしれん。まあそれはそれで幸せだ。しかし最近,思い当たるのは,よく身の回りのものを指さされて「じゃ,これは何色にみえる?」といわれたり,「色盲って赤は赤にみえるの?」とかきかれるのに答えるのが面倒くさかったことはある。

これは,悪意がなくても,ひとによっては不愉快ではないかなあ。たとえば,足が悪い人に「足が悪いと,どんなふうに歩くの? ちょっと歩いてみて」とは普通言わないだろう。色盲は足と違って世間にあまり知られてないので,気づかずに純粋に好奇心からきくのかもしれなうが,きかれる側からすると悪意を感じる場合があるのかも知れない。

ということで,色盲に「どう見えるの?」ときくときは,相手との関係性とかを十分考慮してください。とくに,しつこく何回も「じゃ,これは何色?」とかきかれると,さすがにいやになります。

最期に,ひとつ。まだ色盲だと理科系の職業につくのは不利,というような話があるようですが,すくなくともナカムラのような物理系だとまったく問題ありません。抵抗のカラーコードはテスター使えばよろしい。ということで,色盲の若者もどんどん理科系に行こう!

2 件のコメント:

  1. 日常生活に支障がない、ただ「石原式色覚検査表」が読めないという学生は男性 20人につき 1人くらいいるそうで、クラスには必ずいるはずなので、10年ほど前から「見やすい赤チョーク」http://www.tenjin-chalk.co.jp/eye.htmlを使っています。実際すべての学生にとって見やすいです。
    (もちろん文字は白か黄色で書くべきと思いますが線とか枠とか書くとき)
    https://www.nig.ac.jp/color/barrierfree/barrierfree3-9.html

    うちの学科は通信系の企業に就職する学生が多く、いまどき抵抗のカラーコードなんて読まないしテスタ当てればいいし
    で実際いいのですが、通信建設の企業ですとLANケーブルのカラーコードが読めないと困るとか現場でいちいちテスター当ててらんないし、ということで内定を取り消されてしまった例がありました。大企業は割と大丈夫ですが、限られた人数しか採用できない地元中小企業は「なんでもできる」人材を求めるため厳しいことが多いように感じます。
    今年も大手冠会社に内定した学生が「石原表」が読めず、現物テスト(LANケーブル実物の色の判別と段階的に色の異なる円盤を順番に並べるテスト)を実際に行いました(なんだぜんぜん困らないじゃんということでめでたく採用)

    色覚異常と言われる人の方が感度が高い波長(青系)があるのも面白い
    https://www.nig.ac.jp/color/barrierfree/barrierfree2-2.html#h
    「若い人にしか聞こえない聴覚検査」とかやると自分は高周波は全然聞こえないので
    色の波長だけうるさく言うのはどうなんだ~ともおもいます

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  2. 追加

    性別と色をひもづけなくてよかったです
    男の子が黒、女の子が赤のランドセルを背負っていた時代と異なり
    今の若者はもう少し色に対して自由なようです

    [理系女子応援マガジン]RIKEJO という全頁フルカラーの雑誌が毎月講談社から送られてくるんですが(美しい写真も載ってたりしてそれなりにいいところもある)、女子ならピンクでハートでスイーツでコスメだよね!というデザインでなんかステレオタイプ丸かじり感が....

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