なので,ずっと行く機会がなかったのだが,先週末から東京→豊田市→浜松とめぐる旅にでて,日曜は浜松泊だったので,ついに行ってきました。噂にはきいていたが,迫力ある展示でめちゃよかった。
世界各国の民族楽器や,いま使われているバイオリンだとかサックスだとかの祖先の展示があって面白かったのだが,電子楽器コーナーに思わず涙ものの展示があった。ローランドシステム700シンセサイザー。
なにを隠そうナカムラはまだ紅顔の美少年の高校生だったころ,このマシンを使っていたのだ。いや,これはちょっと誇張で,もちろん当時数百万円もするシンセサイザーを買えるはずもないのだが,ローランドのショールームに入りびたってさわらせてもらっていた。
当時,プログレッシブロックが好きで,理科系の少年だったらかなりの確率でシンセサイザーにハマるのだが,もちろんあこがれはキースエマーソンのモーグIII(当時はムーグと言った)だ。しかしこれは数千万もする雲の上のさらに上の存在。ところが1975年にローランドが同様のマシンを数百万円で発売開始して,これも雲の上にはちがいないのだが,いわば低層雲の上で,ショールームでは実際にさわらせてもらうことができた。
少年ナカムラは通いましたね。まずフロントパネルが写ったA0の大判ポスターをもらってきて部屋に貼り,夜な夜なながめてVCOやらVCFのツマミの配置と使い方をおぼえて,それから阪神電車にのって大阪まで行って実物で音をだしてみるのである。一度いくと二時間ぐらいはねばっていた。
そんなもんで楽器博物館でひさしぶりに実物をみたとき(「お手をふれないでください」だったのでさわれはしなかった),ひとつひとつのツマミやスイッチの使い方をまだおぼえていた。さらにはアナログシーケンサー(写真の中央上部の部分)をつかってそのとき作った簡単なベースラインまで思い出した。いやー,いいもの見せてもらいました。
オマケにほかの展示の写真も。これ,トランペットらしいんだがどうなってるのだろう?
昔のサックスってキー少なかったのね。
ということで,音楽好きのみなさんは浜松に行ったらぜひ楽器博物館へ。あ,書き忘れたけど,さすがにピアノのコーナーは充実してました。惜しむらくは電子楽器コーナーにミニモーグとクラビネットが欲しかった。モーグIIIは無理としても。
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